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2023/05/02
親族間で不動産売却を行うメリットとは?松山市で不動産の相続をお考えの方
親族へ不動産を与える場合、贈与や相続といった手段を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、親族間で不動産売買を行う方法も決して珍しくはありません。不動産を親族に売却するというのはあまりイメージがわかないかもしれませんが、実はメリットも多くあります。今回は、親族間での不動産売買について、そのメリットや注意点などを解説します。
◎親族間での不動産売買は可能?
また、親族間であれば不動産会社へ仲介を依頼せず直接取引することも可能です。直接取引をすることで仲介手数料などはかかりませんが、手続きの手間や契約の不備によるトラブルが発生するリスクがあります。
●親族の範囲とは
親族の範囲について民法では「6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族」と定めています。しかし、不動産売買においては親族の範囲について特に決められていません。そのため、より遠い親戚など取引をした際も親族間売買に含まれることがあります。
◎親族間で不動産売買を行うメリット
●親族に売却するため安心感がある
長年住んできたマイホームを手放すことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。しかし、子どもや配偶者など身近な親族に売却するとなれば、他人に売るよりも安心感があり売却も決心しやすくなるでしょう。購入する側も、売主や住宅のことをよく知っているため購入しやすいのもポイント。また、親族間売買であれば、いつでも愛着のある家に行くことができ、完全に手放さずに済むのもメリットといえます。
●買主を探す手間がない
不動産売却は購入希望者が見つかるまでに時間がかかります。また、購入希望者が見つかった後は、家を掃除して内覧を行うなどの手間も避けられません。しかし、親族間売買であれば、その手間が省けるためスムーズな売却が可能です。
●条件を柔軟に決めやすい
他人に売却をする場合、売却価格や引き渡しのタイミングなどを相談しながら調整しなければいけません。また、支払いも、契約時に手付金を支払い、引き渡し時に残りを一括で支払うのが一般的です。しかし、親族間であれば、売却価格や引き渡しのタイミングなどの条件を柔軟に決められます。代金の支払いを分割払いにすることもできるのも親族間売買の大きなメリットといえるでしょう。
●相続の対策にもなる
不動産の相続は分割が難しくもめ事に発展しやすいとされています。しかし、親族間売買によって、親が生きているうちに適正価格で取引をするのであれば相続での争いを避けやすくなるはずです。また、相続などで不動産が共有状態になっているケースでは、持分の親族間売買によって共有状態を解消することも少なくありません。
◎親族間で不動産売買を行う際の注意点
●みなし贈与に注意
親族間で売買する際、過度に安い金額で取引をすると相続対策の「みなし贈与」を疑われる恐れがあります。みなし贈与と判断された場合は、高額な贈与税が発生するため注意が必要です。過度に安い金額に関する明確な基準は定められていませんが、「時価の80%」が目安とされているため注意しましょう。
●住宅ローンの審査が厳しい
親族間売買では、住宅ローンの審査が厳しくなることがあります。その理由として挙げられるのが「住宅ローンの不正利用」「売買契約で不備が発生しやすい」など。金融機関によっては親族間売買では融資を断っていることもあるため、不動産担保ローンの利用や融資が受けられない場合の対応などを事前に考えておく必要があります。
●税務上の特例が適用されないケースも
不動産売買では、減税制度や特例によって税負担を抑えることができます。しかし、親族間売買では以下の一部制度が適用されないため注意が必要です。
・居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例 ・居住用財産を譲渡した場合の軽減税率の特例 ・特定の居住用財産の買換えの特例 ・マイホームを買い換えた場合の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例 ・特定のマイホームの譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例 ・被相続人の居住用財産(空き家)に係る譲渡所得の特別控除の特例
・住宅借入金等特別控除(住宅ローン減税) ※同一生計でない親族間売買であれば適用可能
・直系尊属から住宅取得等資金の贈与を受けた場合の非課税の特例 ※配偶者や親族等の場合は適用不可 |
◎まとめ
親族間での不動産売買は可能ですが、慎重に行わなければ大きな損をしてしまう恐れがあります。そのため、不動産売却を考えているのであれば、まずは専門的な知識を持ったプロに相談するのがオススメです。
不動産のプロが集う愛媛県松山市のC-next不動産では、お客さまの疑問・悩みに寄り添い、先を見据えたご提案をさせていただきます。不動産売却でお悩みなら、ぜひ一度ご相談ください。