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2023/01/27
“傾いている家”は、松山市で売却できる?
不動産の売却を検討する際、もし住宅に傾きがあった場合、そのまま売却できるかどうかで不安を抱える方がいるかもしれません。また、仮に売却が可能だったとしても、価格に影響があるかどうかは気になるポイントでしょう。そこで今回は、傾きのある家が売却可能か解説していきます。
◎家はなぜ“傾く”のか
仮に家に傾きがあったとして、なぜそうした現象が生じたかについて、対策のためにも正確に把握しておきたいところです。家が傾く主な原因として、以下の事象が挙げられます。
●軟弱地盤による地盤沈下
家が傾く原因として、まず考えられるのが軟弱地盤による地盤沈下です。軟弱な地盤の上に家を建てると、建物の重量によって地盤が徐々に沈下してしまうでしょう。家全体のバランスが適切であれば、たとえ沈下しても安定する期待が持てますが、家が左右非対称なデザインの場合は重量が偏り、傾きが顕著となるケースがあります。
●埋め立てや盛り土
家を建てた土地が埋め立て地や盛り土をした土地である場合、地盤の不同沈下が生じるかもしれません。埋め立て地などは普通の土地と違い強度に問題のあるケースも少なくなく、これによって家が傾いてしまうのです。
●地震による液状化や地盤のずれ
これまでは問題がなかった土地であっても、大地震が生じると事情が変わってくるケースがあります。大きな地震により地盤内の水分が流出する「液状化現象」が生じると、連鎖するように地盤沈下も発生。不均一な沈下が生じた場合には、家の傾きにつながってしまいます。
●そもそも構造に問題がある
土地に問題がないにもかかわらず傾きが生じているようなら、そもそも家のデザインに問題があると考えたほうが良いでしょう。無理なデザインで家を建てようとすると、柱や土台が傾くことで家全体の傾きが生じてしまいます。こうした住宅はいわゆる「欠陥住宅」であり、リフォームなどで対処するしかありません。
◎許容できる“傾き”はどのくらい?
家の傾きはまったくない状態が好ましいですが、一方である程度までなら許容できるケースもあり得ます。基本的に、家の傾きの度合いによって受ける影響は以下の通りです。
・10mの距離で30mm未満
ほとんど傾きは感じられず、家のドアなどにも影響はなし
・10mの距離で30mm以上
建物にさまざまな不具合が発生。ドアが自動で開くケースも
・10mの距離で60mm以上
建物に大きな負荷が発生。体調不良の原因にも
注意点として、傾きへの体感は人それぞれで異なります。10mで15mm程度の傾きであっても、目眩などの体調不良を感じる場合はあるでしょう。仮に売却後にこうした傾きが発覚した場合には瑕疵と判断され、責任を問われるケースも想定されます。
●家の傾きによる健康被害を知ろう
すでに紹介された通り、家の傾きは住人の健康にも直結する問題です。家の傾きが大きくなればなるほど、健康におよぼす影響も甚大になるでしょう。傾きの度合いによって具体的にどのような健康被害が生じるか、以下を確認してください。
傾斜角 |
健康被害 |
0.29° |
傾斜を感じる場合も |
0.34° |
沈下を意識する |
0.46° |
傾きを強く感じる |
0.6° |
目眩や頭痛 |
1° |
浮動感や頭重感 |
1.3° |
ふらふら感や浮動感 |
1.7° |
牽引感 |
2~3° |
頭痛、吐き気、食欲不振 |
4~6° |
強い疲労感、睡眠障害 |
7~9° |
強い目眩、吐き気、頭痛 |
※出典:日本建築学会「建築士のためのテキスト 小規模建築物を対象とした地盤・基礎」
このように、傾きが大きくなれば無視できない健康被害が生じるため、不動産売却においても影響がおよぶケースがあります。そのため、傾きが確認できたら急ぎ対策を練る必要があるのです。
◎傾いた家の価値は低い?
家に傾きが生じている場合、当然売却価格にも悪影響が生じます。具体的な価格はそのときの状況や物件の状態に左右されますが、基本的には100~500万円程度値段が下がると考えて良いでしょう。また、傾きがある場合は家が大きければ大きいほど価格の下落も大きくなる傾向にあります。
もちろん、傾きが見つかっても、売却自体が不可能となるわけではありません。ただし、希望額通りの売却を実現したいのであれば、家の修繕や解体といった対応が求められるでしょう。
◎傾いた家の処分に困ったら「買取」の検討を
「住んでいる家に傾きがあり、売りたくても売れないかも……」と悩みを抱えている場合、買取の選択肢を検討してみましょう。不動産会社が家を直接購入する買取であれば、多少の傾きがあったとしても不動産を売却できる可能性があります。
もちろん、買取となれば仲介と比べて価格が低くなることは否めません。それでも、買主が見つからず持て余してしまうくらいなら、買取を利用すべきでしょう。
◎不動産売却でお困りの場合はC-next不動産へ!
家を手放したいと思っていても、傾きなどの影響で「売れないのでは?」と心配している方もいるはずです。自分の所有している不動産の扱いをどうすれば良いかで悩んでいるようなら、愛媛県松山市のC-next不動産までご相談ください。
愛媛県松山市に拠点を置くC-next不動産には、不動産に関する経験と知識が豊富なスタッフが揃っています。お客様からの相談については真摯に対応したうえで、買取などさまざまな選択肢を提案いたします。もし不動産売却を検討中ならC-next不動産までご連絡ください。